地域の女性に活躍して頂くための研修を計画している自治体の方からご相談を頂き、極和ファシリテーションをベースとした6回コースの研修の企画をご提案致しました。申込条件が厳しいにも関わらず満席での実施となり、受講生の皆さんは素晴らしい成長を遂げ下さいました。月1回半年間の研修カリキュラムの内容と成果をまとめました。
研修の目的の明確化
自治体からの依頼で研修を行うことは多々ありますが、その際に目的が明確でない場合があります。自治体特有の前年に倣って、「開催すること」が目的になってしまっているケースです。
そもそも研修カリキュラムは実施することを目的として存在するのではなく、「受講生にこうなってもらいたい!」という目的達成のためにあります。ですので、明確な目的がない場合は研修カリキュラムは作れない、という状況になります。
もっとも、既存の研修カリキュラムを依頼されれば実施する、というスタイルでやっているところもあると思いますが、当社は目的が明確でない場合は実施不可となります。
何故なら受講される方に「こうなってもらいたい!」という明確な目的があればこそ、そのためにはどんな研修プログラムが必要か?どのようなワークをどんなふうに使ったら良いか?と、カリキュラムを作り上げることができるからです。
研修の目的確認
今回のご依頼は明確な目的がありました!「地域の女性たちに社内で『敵』を作らずに社内を風通しの良い風土に変えることのできるスキルを身に付けて頂くこと」でした。
とても素晴らしい目的でした。これは当社がメインとしている極和ファシリテーションをベースとしたカリキュラムを組み合わせることで、十分目的が達成できる!と思いました。
ところがここで問題が・・・。
多くの場合問題になるのは「予算」かと思いますが、私どもではそれよりも重要なのが「時間」です。
素晴らしい目的はこちらのモチベーションも上がります。しかし、その目的を達成するためにはそれ相応の研修時間と期間が必要です。今回は1回2時間で半年間という枠がありました。
「地域の女性たちに社内で『敵』を作らずに社内を風通しの良い風土に変えることのできるスキルを身に付けて頂くこと」
この目的を達成するためには月1回の1日研修を半年~1年間必要なところです。ですが、それは叶うはずもなく、限られた時間の中でどれだけこの目的を達成できるかどうか?考え尽くしました。
ハードルの高い募集要項
目的達成のためには、受講者の方にもしっかりその覚悟をもってご参加頂きたいと思いました。そのためにかなりハードルの高い募集要項となってしまったことは、事務局の方には大変ご心配をおかけしたかも知れません。
募集の参加条件
- 6回の講座に無遅刻無欠席で参加可能な方
- 宿題をやって頂ける方
- 申込時に簡単なレポートの提出
この研修が始まったときに担当課長から「こんな厳しい条件にも関わらず、受講生が集まって良かったです!」と言われました。もしかすると、こんなにハードルが高かったら、参加者が集まらなくてどうしよう?とご心配だったのかも知れません。
私としては少数精鋭で10名未満で実施できたらありがたい!と思っていたのですが、ありがたいことに20名の定員満席での実施となりました。
提案した研修内容
募集をされる際にこの研修内容をまるごと掲載されたそうで、この内容をご覧になってお申込みされた方が多かったそうです。
回 | テーマ& 内 容 |
第1回 | ・コミュニケーションはキャッチボール ・苦手な人への対処法 |
第2回 | ・価値観の取り扱い方 ・プラスを引き出すコミュニケーション |
第3回 | ・プラス思考とマイナス思考 ・上司と部下のコミュニケーション |
第4回 | ・脳タイプ別コミュニケーションの取り方 ・右脳と左脳の特徴 |
第5回 | ・プレゼンテーション ・会議の参加の仕方 |
第6回 | ・職場改善「私ならこうする!」発表 ・総括 |
まとめ
地域の女性にもっともっと活躍して頂き、地域の活性化に貢献して頂くことを期待してこのような女性人財育成研修に取り組んでらっしゃる自治体も素晴らしいと思います。
そしてそれに応えるべく参加者が集まってくださったことに感謝しています。
この地域の女性たちに益々活躍して頂くための半年間の女性人財育成研修がこのようにしてスタート致しました。
この研修の6回の内容と受講生の感想をまとめました。
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